「えっ、熱中症対策が変わったの?2025年の最新ルールをチェック!」

2025年の職場における熱中症対策(厚労省ガイドライン対応)
目次

【2025年版】職場の熱中症対策が変わる!厚労省の最新ガイドラインを解説


🔍 2025年、職場の熱中症対策が大きく変わります!

厚生労働省は、職場での熱中症対策を強化するため、2025年に新たなガイドラインを発表しました。これにより、事業者や労働者が取るべき対策が明確化され、法的な義務も追加されました。特に、建設業や製造業、運送業など、屋外や高温環境での作業が多い業種では、これらの変更点を把握し、適切な対策を講じることが求められます。


🔄 主な変更点と新たな義務

1. 熱中症リスクの高い作業の明確化

以下の条件に該当する作業は、熱中症リスクが高いとされ、特別な対策が必要です:

  • WBGT(湿球黒球温度)が28度以上、または気温31度以上の作業場で、
  • 継続して1時間以上、または1日当たり4時間を超えて行われる作業。

これらの作業を行う場合、事業者は以下の措置を講じる義務があります

  • 熱中症の自覚症状がある作業者や、熱中症のおそれがある作業者を見つけた者が報告できる体制の整備。
  • 作業からの離脱、身体の冷却、必要に応じた医師の診察や処置を受けさせる手順の策定。
  • 緊急連絡網や緊急搬送先の連絡先・所在地の周知。

これらの措置は、事業場ごとにあらかじめ定め、関係作業者に対して周知することが求められます。

2. 熱中症の重症度分類の見直し

従来のI度(軽度)~III度(重度)の分類に加え、最重症の「IV度」が新設されました。IV度は「深部体温40℃以上かつGCS(グラスゴー・コーマ・スケール)8以下」と定義され、迅速な医療対応が必要とされます。


🛡️ 実践的な対策と予防法

暑熱順化(しょねつじゅんか)の推奨

暑さに体を慣らす「暑熱順化」が重要です。順化には約2週間かかり、徐々に体を暑さに慣らすことで、熱中症のリスクを低減できます。順化が進むと、早く汗が出るようになり、体温の上昇を抑える効果があります。

水分・塩分の適切な補給

のどが渇く前にこまめな水分補給を心がけ、汗をかいた際には塩分の補給も忘れずに行いましょう。特に、高温多湿の環境では、脱水症状が進行しやすいため注意が必要です。

休憩の確保と作業環境の改善

高温環境での作業時には、定期的な休憩を取り、涼しい場所で体を冷やすことが重要です。また、風通しの良い作業環境の整備や、空調設備の活用も効果的です。


📢 まとめ

2025年の厚生労働省のガイドライン改定により、職場での熱中症対策が強化され、事業者には具体的な義務が課せられました。これらの変更点を正しく理解し、適切な対策を講じることで、労働者の健康と安全を守ることができます。特に、熱中症リスクの高い作業を行う現場では、早急な対応が求められます。


🏢 株式会社吉川労働衛生コンサルタント産業医三重事務所では

当事務所では、最新のガイドラインに基づいた職場の熱中症対策の支援を行っております。具体的な対策の策定や、従業員への教育・研修など、お気軽にご相談ください。

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監修:株式会社吉川労働衛生コンサルタント産業医三重事務所                          代表取締役 産業医/労働衛生コンサルタント 吉川 諒                             【対応エリア】三重県を含む東海地方、近畿地方ほか全国対応可

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この記事を書いた人

労働衛生コンサルタント/日本医師会認定産業医
株式会社吉川労働衛生コンサルタント産業医三重事務所 代表取締役
労働衛生の専門家として、企業における職場環境の改善や従業員の健康管理に携わり、これまで多くの事業所の産業保健活動を支援。
労働衛生コンサルタントおよび日本医師会認定産業医としての資格と精神科での臨床経験を活かし、医学的知見と現場感覚の両面から実効性のあるアドバイスを行っています。
三重県を拠点に、東海地方の企業様に対して、誠実かつ現実的なサポートをモットーに活動中。東海地方以外の依頼にも対応しています。
法令順守だけでなく、“従業員が安心して働ける職場づくり”を目指した、実践的な産業保健サービスの提供を心がけています。

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