毎月形式的に開催しているだけの「衛生委員会」。
「報告だけで終わる」「発言者が限られている」「議事録が残るだけ」…こうした状態では、本来の目的である職場の健康・安全向上にはつながりません。
実は、産業医や労働衛生コンサルタントが積極的に関与している企業ほど、衛生委員会が“意味のある場”として機能しています。
この記事では、衛生委員会が形骸化する原因と、改善のためにできる産業医の関わり方を解説します。
よくある「形骸化した」衛生委員会の特徴
- 報告事項のみで、議論がない
- 出席者が毎回同じで、発言者も限定
- 職場の問題点が共有されない
- 改善提案がなく、行動につながらない
このような衛生委員会では、従業員の健康・安全に関する課題を把握できず、結果的に労災リスクや職場不満の見落としにつながります。
産業医が関与している企業の衛生委員会は何が違う?
機能している衛生委員会には、以下のような特徴があります。
- 議題が実際の職場課題に基づいている
- 産業医が健康管理・作業環境に関する助言を行っている
- 委員の参加意識が高く、活発な意見交換がある
産業医が中立的な立場から専門的アドバイスを行うことで、議論の質と具体性が向上します。
産業医・労働衛生コンサルタントができる支援とは?
当社では、産業医・コンサルタントとして以下のような衛生委員会支援を行っています:
- 衛生委員会のテーマ提案・構成アドバイス
- ストレスチェック結果などに基づく専門的解説
- 現場巡視やヒアリングを踏まえた議題設定
- 議事録の質向上支援、改善提案の実行促進
- 衛生委員会に関する年次計画立案の支援
“報告だけ”から“改善へとつながる委員会”に変えるサポートが可能です。
実績紹介
📌 製造業(従業員300名)での導入事例:
産業医がストレスチェック結果をもとに衛生委員会で職場課題を提起。1年以内に休職者が半減し、労災件数もゼロに。
まとめ:衛生委員会を“活かせる”企業が生き残る
衛生委員会は、従業員の声と現場のリスクを拾い上げ、職場改善に活かすための重要な機関です。
産業医や労働衛生コンサルタントがしっかり関与することで、形骸化を防ぎ、企業の健康経営にもつながります。
監修:株式会社吉川労働衛生コンサルタント産業医三重事務所 代表取締役 吉川 諒
【対応エリア】三重県・愛知県・岐阜県、静岡県ほか全国対応可
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